株式会社タカラベ
代表取締役社長 山村 豊(やまむら ゆたか)
学校卒業後、東京の自動車メーカーに整備士として入社。その後、建物改修工事会社を経て、平成11年1月有限会社タカラベを設立。
平成13年に株式会社タカラベに変更。大規模改修工事を主体として、内部・外部のリフォームの工事を展開する。
現在は従業員25名、売上高11億9千万円(平成29年12月期見込み)。
平成11年の創業以来、当社は一貫してビルやマンション、一戸建ての修繕工事、さまざまなリフォーム工事を手がけてきました。 例えば、メインに行っているビルやマンションの大規模修繕工事では外壁塗装といった外観工事をはじめ、配管や防水など機能の維持を目的とした工事や、防犯用設備の設置などグレードアップ工事をそれぞれ約10年に一度実施。外壁は何度でも塗り直せば綺麗になるし、思うように設備も変えられる。 定期的にメンテナンスすれば50年でも100年でも建物は維持することができるのです。 そんな中、平成18年に住生活基本法が施行されたこともあり、近年、住宅のリノベーションへの関心が高くなってきました。 その影響もあるのか、内装リフォームの依頼が増加。 まだ事業の15%くらいではありますが、今後広がっていく可能性を感じ、外観工事専門の職人とは全く異なりますが、 内装専門の職人も確保していくなど、注力するようになりました。
そもそも当社は積極的な新規顧客の開拓はしておらず、受注のほとんどが紹介やリピーターによるもの。
ありがたいことに、ちょっとした雨漏りの修繕から、次は外壁の塗装、防水工事……と続き、
現在、規模の大小はありますが、年間1,000件を超える工事を手がけています。
そのため、一人親方と呼ばれる職人を準社員のような形で約40人を確保。
作業も1日から長いものは3カ月と、年間通して仕事もあるので、彼らとはいい関係を築けていると自負しています。
しかもリフォーム工事は誰も住んでいない新築工事と違い、お客様が生活されている環境に入り込んで行うものだけに、
安心していただけるよう信頼できる、当社がよく知る職人を紹介したい。
彼らにも挨拶を徹底していただくよう、誠意ある対応をお願いしています。
加えて、「安全な工事」「品質の確保」「コスト削減」「納期の順守」「環境の保護」「法令の遵守」を徹底しているからこそ、
お客様にも満足いただけ、次の依頼につながっているのだと思います。
お客様と直接対応をし、そのご要望をお聞きしながら、低コストで高いクオリティの施工を提供する職人を仲介する当社の社員数は現在25名。
ここ3年連続で新入社員を採用、来年度は高校卒業生が入社予定です。後輩が入ると、自分もちゃんとしなければならないと刺激になることからも、
若い人材を定期的に採用することは意味あることといえるでしょう。
2年前に入社した女性社員は幼い頃から家族と近所に住んでいて、毎日通学で当社の前を通っていたこともあり、
ある日、飛び込みで社員の募集をしていないかを母親と一緒に尋ねてきたんです。
10年前、今の場所に越してきた当時は、築40年のボロボロの古い建物だったのですが、その外観を綺麗にし、路面の1階をガラス張りのオフィスにした。
その後、事業が拡大し社員が増えるごとに、倉庫だったスペースを事務所として拡張。その過程をずっと見てきたのでしょう。
さらにガラス越しに見る当社の雰囲気が良かったからと。
その時はまだ募集していなかったのでお断わりしたのですが、彼女はそれでも諦めず、数カ月後、面接だけでもしてほしいと再び当社を訪れてくれたのです。
その熱意から新卒入社として採用。すると、早く仕事に慣れたいと、4月の入社を待たず前年の11月からアルバイトとして働いてくれることになったのです。
地元に密着していきたい当社にとって、彼女のように関心を持っていただくことが励みになる。職人も地元が多いことから、その存在感を発信していければと思っています。
今後は内観外観の工事の割合を五分五分くらいにし、その両方を手がけていきたい。お客様のご要望に応えられる、
満足いただける会社としてその仕事ぶりを見ていただき、成長することが目標です。
いよいよ今年は設立20年目を迎えます。
三田線板橋区役所前駅にほど近い住宅街にある事務所は、ガラス張りの白を基調とした明るい内装だからかアットホームな会社の雰囲気まで伝わり、地域の住民の信頼を得ている。